高速道路を建設するためには、まず用地の取得が必要となります。広島高速道路は広島都市部を結ぶ道路であることから、どうしても民有地を通過することが多くなります。このため、皆さんに土地の提供、建物の移転などご協力をお願いすることになります。
土地に対する補償
土地の取得価格は不動産鑑定士などの専門家の意見や、付近の取引事例等を考慮して、価格を決定しています。また、借地権などの権利についても適正に補償しています。
建物などに対する補償
建物の移転費用などについては、個別に調査し適正な額を算定し補償しています。
用地取得の流れ
用地買収については次の手順で進めます。
事業計画と測量の説明会 | |||||||||
事業協力および測量立入了解をお願いします | |||||||||
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現地測量・調査 | |||||||||
関係者の了解を得たうえで、現地の測量および地質等を調査し、現地の状況を把握します | |||||||||
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道路の詳細設計 | |||||||||
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設計の地元協議 | |||||||||
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用地説明会 | |||||||||
用地買収の内容や日程などを説明します | |||||||||
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幅杭の設置および用地測量 | |||||||||
設計図に基づき幅杭を設置します。そして土地所有者や関係者の方々に立会をお願いし、境界を確認したうえで、一筆毎の用地測量を行います | |||||||||
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物件調査、権利調査など | |||||||||
取得する土地にある建物、工作物、動産、立木など、その用途・構造・数量などを詳細に調査します。また、営業を行っている方々については営業の実態等も調査します。 所有権以外の権利がある場合には、その権利関係も調査します。 |
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土地価格の設定 | |||||||||
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補償費の算定 | |||||||||
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用地交渉(土地所有者等との補償の協議) | |||||||||
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協議成立 | 協議不成立 | ||||||||
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契約締結 | 土地収用法の裁決申請 | ||||||||
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土 地 | 物件その他 | 審 理 | |||||||
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内金支払 | 内金支払 | 裁 決 | 収用和解 | ||||||
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所有権移転登記 | 物件移転(撤去) | 補償金支払 | |||||||
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土地の引渡し | 残金支払 | 土地の明渡し | |||||||
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残金支払 | ▼ | ||||||||
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工事部門への引渡し |
広島高速道路は、設計速度80km/hまたは60km/hで、4車線の自動車専用道路です。
構造物の設計
広島高速道路の設計にあたっては、経済性や、安全性、施行性等を考慮するとともに、周辺の景観にも配慮することとしています。
工事
広島高速道路の工事にあたっては、安全性に十分な配慮を払い、また地域住民のみなさんへの影響を極力おさえるよう施工をしています。また、工事の進め方については、工事着手前に工事説明会等で具体的に説明していくこととしています。
工事進捗案内
標準断面図
広島高速道路の標準的な断面は、下図のようになります。
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広島高速1・4号線トンネル部 (2種2級) |
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広島高速3号線高架部 (2種1級) | 広島高速2号線高架部 (2種2級) | 広島高速1号線土工部 (2種2級) |
広島高速道路公社は、有料の都市高速道路の建設・管理を行い、通行する車から料金を徴収します。
広島高速1号線(約6.5km):平成9年10月1日(広島市東区馬木町から広島市東区温品二丁目まで)
平成18年10月16日(広島市東区福田町から広島市東区馬木町まで)
広島高速2号線(約5.9km):平成22年4月26日(広島市東区温品町から広島市南区仁保沖町まで)
広島高速3号線(約7.7km):平成12年3月19日(広島市南区仁保沖町から広島市南区宇品海岸三丁目まで)
平成22年4月26日(広島市南区宇品海岸三丁目から広島市中区光南四丁目まで)
平成26年3月23日(広島市中区光南四丁目から広島市西区観音新町四丁目まで)
広島高速4号線(約4.9km):平成13年10月2日(広島市西区中広町一丁目から広島市安佐南区大字大塚まで)
計約25.0km
通行台数(日平均、平成28年度)
通行台数(台) | |
広島高速1・2・3号線 | 51,978 |
広島高速4号線 | 16,711 |
合計 | 68,689 |
高速1号線 都市高速広島東料金所ではETC及びクレジットカードが利用できます。
他の料金所でも平成20年4月15日からETCが利用できるようになりました。
詳しい料金をお知りになりたい方は高速道路料金表のページへ
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高速1号線 馬木料金所 | 高速3号線 宇品料金所 | 高速4号線 沼田料金所 |
累計通行台数1億台達成
(1)達成年月日 平成20年6月17日(火)
(2)広島高速道路公社設立(平成9年6月)からの経過年数11年
累計通行台数2億台達成
(1)達成年月日 平成26年1月25日(土)
(2)広島高速道路公社設立(平成9年6月)からの経過年数16年
参考:通行台数等の推移
年度 | 通行台数(台) | 累計台数(台) | 日平均(台) | 開通延長(km) | 路線の供用開始等 |
9 | 2,487,150 | 2,487,150 | 13,666 | 4.2 | H9.10.1高速1号線馬木〜間所間4.2km(広島県道路公社から道路取得) |
10 | 4,999,011 | 7,486,161 | 13,696 | 4.2 | |
11 | 5,012,718 | 12,498,879 | 20,904 | 6.8 | H12.3.19 高速3号線仁保〜宇品間2.6km |
12 | 6,790,310 | 19,289,189 | 18,603 | 6.8 | |
13 | 8,252,196 | 27,541,385 | 26,750 | 11.7 | H13.10.2 高速4号線中広〜沼田間4.9km |
14 | 10,377,729 | 37,919,114 | 28,432 | 11.7 | |
15 | 11,168,054 | 49,087,168 | 30,514 | 11.7 | |
16 | 11,550,429 | 60,637,597 | 31,645 | 11.7 | |
17 | 11,822,726 | 72,460,323 | 32,391 | 11.7 | |
18 | 12,201,466 | 84,661,789 | 33,429 | 14.0 | H18.10.16 高速1号線延伸区間(広島東〜馬木間)2.3km |
19 | 12,633,196 | 97,294,985 | 34,517 | 14.0 | |
20 | 13,197,797 | 110,492,782 | 36,158 | 14.0 | H20.4.15 ETC全線運用開始 |
21 | 13,908,165 | 124,400,947 | 38,105 | 14.0 | |
22 | 18,490,761 | 142,891,708 | 50,660 | 22.1 | H22.4.26 高速2号線5.9km、高速3号線(宇品〜吉島)2.2km |
23 | 19,296,289 | 162,187,997 | 52,722 | 22.1 | |
24 | 20,106,121 | 182,294,118 | 55,085 | 22.1 | |
25 | 21,712,254 | 204,006,372 | 59,486 | 25.0 | H26.3.23 高速3号線(吉島〜観音)2.9km |
26 | 23,148,143 | 227,154,515 | 63,420 | 25.0 | |
27 | 24,424,109 | 251,578,624 | 66,733 | 25.0 | |
28 | 25,071,398 | 276,650,022 | 68,689 | 25.0 |
注1)平成9年度は、H9.10.1〜H10.3.31間を集計
注2)平成11年度の高速3号線は、H12.3.19〜H12.3.31間を集計
注3)平成18年度の高速1号線のうち広島東〜間所、福田〜間所間は、H18.10.16〜H19.3.31間を集計
注4)平成20年4月15日より、全線でETC(自動料金収受システム)を運用開始(福田・温品料金所は平成22年4月26日から運用開始)
注5)平成25年度の高速3号線のうち吉島〜観音間は、H26.3.23〜H26.3.31間を集計
温品パーキングエリア
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広島高速道路を快適に利用して頂くために、高速1号線に無料休憩施設や自動販売機、トイレ、公衆電話等を備えた温品パーキングを設置しています。 温品パーキングについてはこちらのページをご覧ください。 |
公社は通行車両による騒音・振動・排気ガス等の影響をできるだけ軽減できるよう努めていきたいと考えています。
都市高速道路の都市計画の決定の際には、事前に環境影響評価が実施され、必要な対策が検討されています。
排水性舗装(低騒音舗装)
路面に多くの空隙があり、走行車両のタイヤと路面との摩擦音を軽減する舗装です。
高速1号線間所出入部付近(右下の写真)、高速4号線の一部において採用されています。
遮断壁
高速道路を通行する車両によって生じる騒音の軽減と、積載物の路下への落下を防ぐ措置として有効です。
高速1号線間所出入部付近(右下の写真)において採用されています。
排水性舗装と通常舗装の違いをイメージで見てみよう! | |
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遮音壁と排水性舗装の採用状況 (高速1号線間所出入部付近) |
ノージョイント化
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桁と桁を結ぶジョイントからの騒音や振動の発生を軽減するため、連続げたを多く採用し、ノージョイントの区間を長くして、騒音・振動を軽減します。 高速3号線の高架部や高速4号線の橋梁部においては連続げたがおおく採用されています。 道路は都市景観を構成する大きな要素の一つです。 高速道路が周辺地域の景観に調和するよう、道路自体のデザインに配慮していきます。 |
高速4号線 広島西大橋
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高速4号線のシンボルともいえる広島西大橋は、7径間の斜張橋です。背景の山並みと調和し、広い河川空間のアクセントとなっています。 |
高速3号線 宇品大橋
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宇品大橋は、仁保〜宇品の内港を1スパンで横断する必要から、中央支間長が270mの長大橋となり、中央支間を単弦アーチで部分補剛した3径間連続剛床版箱桁橋です。広島の海の玄関口のシンボルで、同種の桁橋として日本最長の支間長の橋梁です。 |